値上げラッシュの連鎖どこまで?
2月に入っても値上げのラッシュが止まりませんが、生活へのダメージは少なくないでしょうね。
オミクロン株の感染爆発で再び社会システムや経済が打撃を受けているだけに、生活品の値上げが加速するとなると、まさにダブルパンチですよね。
生活に欠かせない電気やガスなどのエネルギー関連の値上げに続き、醤油や冷凍食品など食品全般の値上げ、そしてトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの日用品など、生活に関わるほぼすべての物が値上げされています。それも、5%から10%前後の値上げ。
このように幅広い品目にかけて一斉に値上げすると、個人消費全体の勢いに陰りが出るのは必至で経済全体の動きにも陰りが出てきているようです。
スーパーマーケットではこのような状況に対応してなのか、日替わりの特売と称して数量限定の特価で少し値を下げての販売が目立ちますね。しかし、買い物に行ってみると売り切れ完売状態が多々あり、消費者にとっては財布のひもが固くなって少しでも安く買い入れようとする姿が垣間見れますね。
こんな実情の中、ふと思ったのは今回の値上げラッシュの原因が解消すれば、また値下げにもどるのでしょうか。
企業にとっては仕入れ価格の上昇に敏感に反応して値上げに踏み切るのですが、仕入れ価格の値下がりにはどちらかと言えば引き延ばすことがよくあるのではないでしょうか。
ところで、今回の値上げラッシュはいろいろな理由が重なっているようですよ。
原材料高や原油高、そして円安などで仕入れや物流コストがかさんでいることが主因と言われていますが、その他にも中国の経済成長や欧米の景気回復などで世界的にモノの需要が高まっている一方で、農作物の不作やコロナ禍による人手不足やコンテナの不足で供給が追い付かない事情が重なっているようです。
これらの事情を考えると、総じて行き過ぎたグローバリゼーションの弊害でもあるように思えてなりませんね。このままいくとエネルギー資源をほぼ外国に依存している日本の場合、常に不安定な境遇に追い込まれ安定した成長は期待できないのではないでしょうか。
輸入や輸出の比率に見るように、経済基盤の多くを海外経済においている日本において、対外経済の事情はダイレクトに影響する所以が、今の連鎖的な生活品の値上げに反映しているのではないでしょうか。
いずれにせよ、消費者は価格に敏感なだけに今の値上げラッシュが経済全体にどのような影響を与えるのか、注目せざるを得ませんね。


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