コロナ感染第5波と東京五輪の開催

いよいよ東京五輪まであと3週間となりました。

しかし、なんとなく雰囲気的にも今一盛り上がりが欠けているような気がしてなりません。

それもそのはず、新型コロナ感染が依然収まる気配がみえないどころか、リバウンド傾向がはっきりとあらわれていて、開催地の東京都ではすでにコロナ感染第5波の様相をみせているのです。

緊急事態宣言が解除されてからまだ1週間も経っていないにもかかわらず、すでに新規感染者が増加傾向をみせていますね。
昨日の7月1日、東京都の新規感染者は673人、これで12日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。
もうこれは明らかにリバウンドしていると言わざるを得ません。
専門家の分析によると、7月中に1,000人台に達する可能性が大きいらしいですよ。
緊急事態宣言が解除されてわずか1週間でステージ4に迫る勢いで感染が再び拡大しつつあるのです。

とりわけ、注目すべき点は新規感染者の9割がたが20~30代の若年層だということです。
以前は中高年の感染者が比較的多かったのですが、最近はこの若年層に偏りつつあり、感染のスピードが速まっているのが特徴と言われています。今の時点では大半の自治体でワクチン接種の対象から外れていることもあり、今後、インド株をはじめ変異株による感染拡大が大変憂慮されるところでしょう。

そんな中、東京五輪が3週間後に迫っているのです。
一体、どうなるやら不安が増すばかりですよね。

政府や組織委員会は有観客でのオリンピック開催を宣言していますね。
会場の5割、もしくは1万人を上限にしての開催を念頭に準備をしているようですが、今の現状でははたし現実的に可能なのか心配でなりません。

東京5輪開催中にでも、感染状況によっては緊急事態宣言を発令することもありうると言っていますが、実際のところ緊急事態宣言下でオリンピック競技をやること自体がいかがなものかと考えてしまいますね。
一歩踏み外すと最悪の事態を招くことになりかねないと不安を覚えるのですが。

最悪の事態というのは、選手への感染による競技の中断、そして国内での感染爆発による医療ひっ迫状態の再発、飲食をはじめ対面サービスの一層の危機などが考えられます。

こうなると、オリンピック自体も破綻し、五輪株による世界への感染拡大や国内経済へのダメージなど、深刻な状況に陥ってしまうのです。

対応が遅くなるほどその危険性は高まるばかりでしょう。
最悪の事態だけは絶対に避けるべきではないでしょうか。

東京五輪に汚名を残すことにもなりかねないことを直視し、また何よりも国民の安全と安心を取り戻すべく冷静な対応を政府や東京都に願うばかりですね。

 

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