新型コロナと経済

連日、新型コロナウイルスのことで世界中が不安の中にさらされているなか、感染者がついに80万人を超えました。このままでいくと近い将来、感染者が100万人を超えると言われています。
死者も4万人に迫っています。米国では感染者が16万人、イタリアでは10万人を超えており欧米の多くの国が非常事態に陥っています。

そんななか、経済への影響も大変危惧されています。
周知のように、世界の株価が乱高下しながらもかつてない規模の落ち込みをみせています。米国や欧米では20%以上落ち込み、ニューヨーク市場では直近の3ヶ月で6700ドルも下落しているのですが、しかもまだ底が見えない状況にあると言われています。
日本でもこの2ヶ月で18%強の下落。

「リーマンショック」ならぬ「コロナショック」、恐るべしと言うしかないですね。
株式市場の動きは、その時々の経済状況を反映するだけでなく、先行きの先行指標とも言われているように、今後の経済の先行きが大変憂慮されますね。

そんな中で昨日、発表された日銀短観によれば、業況判断指数が大幅に悪化し7年ぶりのマイナスになったのですが、大企業、中小企業を問わず大打撃を受けている様子が浮き彫りになりました。

今や、生産、流通、消費のすべての領域で同時的なダメージを被っている状態で、まことに深刻としか言いようがないですね。
しかも、まだまだ回復の見通しがたたないとなれば、これはもう「リーマンショック」どころではないかもしれません。
まさに、一国の出来事ではなく世界中が同時に被っている危機的状況であり、戦後最大の危機と言っても過言ではないでしょう。
ウイルスによる災害がいかに恐ろしいものなのか、あらためて痛感している次第です。

周知のように、主要20か国・地域(G20)の首脳によるテレビ会議で感染拡大への対応を協議し、経済への手当てのため日本円で約550兆円以上を投入することを決めたのですが、果たしてその効果がどう表れて来るのか目がはなせません。
日本でも、手遅れにならないように一日も早く速やかな、かつ大胆な対応策に踏み切ってもらいたいと切に願うばかりです。

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景気

Posted by apurokun