緊急事態宣言、一部地域の解除に思う
周知のように、緊急事態宣言が一部地域で解除されました。
一部地域と言いますか、大半の地域と言うべきなのでしょうかはともかく、新型コロナウイルスとの闘いにおいて、長いトンネルの出口が見えてきたのかなって感じですね。
ひとまずは、ほっとしています。
首都圏をはじめ、まだ一部の都道府県においては解除が先送りされたのですが、全体的には出口に向けての前進ではないでしょうか。
ただ、緊急事態宣言が解除されること自体は歓迎されるべきことだと思いますし、喜びに絶えないことだと思いますが、なんとなくもろ手をあげて喜べない気持ちも否めないのが正直なところです。
といいますのは、「コロナの封鎖と経済の再生」というかじ取りの中で、経済への影響がますます厳しくなっているというあせりから、コロナ対策が緩むことがあっては絶対に良くないと思うからです。
ましてや、中国やアメリカ、おとなりの韓国などでいち早く緊急事態の解除を決め、経済への復興に乗り出していることへの立ち遅れからくる、ある種の焦りによる解除への早計な判断になっては決して良くないという思いがよぎるからなんです。
勿論、そういうことではないかもしれませんが、敢えてその点を確認しておきたいのです。
老婆心だと思われるかも知れませんが。
しかし、解除宣言の後の国民の反応をみると、やはり喜びと不安が同居しているのは間違いないようです。
大変むずかしい舵取りになることは重々理解できますが、かといって妥協しての判断になっては絶対に良くないことだと思いますね。
経済活動へ舵をきったアメリカや韓国でも、依然としてコロナウイルスの感染を断ち切れていないままなのです。先日、韓国では新たな集団感染がおきましたよね。
国民の不安も消されていないのが実情ではないでしょうか。
一歩踏み外せばまた、大変な思いをすることになり兼ねないのです。
専門家によると、今のところコロナを絶滅させることは出来ず、いかにうまく付き合っていくか、そのすべを見いだすことが大切だと言われています。
いずれにしても、日本においては、人口的にも経済的にも圧倒的な地位にある首都圏の解除は、もう少し時間がかかるようですが、くれぐれも慎重な判断を願うばかりです。
ようやく、ここへ来て感染者が連日、減少傾向にあるのでもう少しの我慢といいますか、踏ん張りが要求されているように思います。
それだけに、これからも私たちひとりひとりが、決して緩むことなく緊張感と危機意識をもって対処すべきだと思います。
同時に、行政府においては「コロナ対策と経済再生」「自粛と補償」の二つの両輪の適格かつ責任ある舵取りを願うばかりです。
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