東京はずしの「Go Toトラベルキャンペーン」

2020年9月19日

いよいよ明日から、政府の観光支援策「Go Toトラベルキャンペーン」が始まりますね。
一転して東京都を除外しての開始となりました。
しかも、若者や高齢者の団体旅行者、大人数の宴会を伴う旅行などは控えるように呼び掛ける始末のキャンペーンとなりました。
そこまでして、はたしてどの位の経済効果が出るのでしょうか?
そんな疑問が率直によぎるのですが。

始める前から何かと物議をかもしているこのキャンペーン、そこまでして、やろうとする意図は何だろうと思ってしまいます。
勿論、コロナで大きな痛手を受けている観光業を支えようとするのはわかりますが、東京都に限らずコロナ感染再拡大が全国的な広がりをみせている今の現状を素直に受け止め冷静に考えてみると、幾多の制限を設けてまで推し進めて、果たして本来の目的を果たせるのでしょうか。

少なくても、約1300万人の人口を有する東京都を除外することによって、関東や東北圏の観光客が激減するのは避けられないでしょう。
その分、キャンペーンの経済効果は薄れるはかりでなく、この状況で推し進めようとすることに対する一連の批判が飛び交う中、観光自粛も招くことになり、結果的には本来の目的は達成できないばかりか、地方への感染を持ち込む可能性すら否定できないと思いますよね。

ましてや、神奈川県や埼玉県、千葉県などの首都圏における感染拡大、大阪府をはじめ関西圏でも感染再拡大の様相をみせている現状からすれば、感染再拡大防止の観点からしても、今や東京だけを除外対象にすること自体が現実的ではないと思えてなりませんね。

どう考えても、やはりこのキャンペーン自体を今実行すべきではないと思います。
コロナ感染は収束するどころか、再拡大へ確実に向かっているのです。
一度決めたことだからといって、見切り発車するよりは状況に応じた柔軟な判断が必要ではないでしょうか。

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