「Go Toトラベルキャンペーン」がはじまり1ヶ月が経ちました。
その間の効果についていろいろと報道されていますが、限定的だとみているのが大勢のようです。
コロナ感染を憂慮してキャンペーン事業の登録を拒む宿泊施設も半数近く出ており、人出は大きく落ち込んだままのようです。
JR旅客6社のお盆期間の利用者は、前年に比べ76%減少したようです。
そんな中で、「このキャンペーンは失敗であった」とはっきり明言する知事もいる始末です。
総じて、この1ヶ月を見る限り、思ったような経済効果は出ていないのが現実のようです。
コロナ感染が広がる中で、旅行自体に対して躊躇する社会的雰囲気や、県をまたぐ移動を拒む各自治体の要請により、お盆の帰省や観光旅行を取りやめたこと、そしてなにより東京がこのキャンペーンから除外されたことなどが要因として考えられます。
要するに、コロナ感染が再拡大しつつある時に、社会全体が旅行を楽しむといった気持ちになれないことが根底にあるのではないでしょうか。
その一方で、観光庁は旅行者の感染状況について、キャンペーン事業に登録した約1万6千か所の宿泊施設のうち、10か所で計10人の旅行者が陽性だったと報告しています。
しかし、全国的な感染拡大の状況を見る限り、この数字が正確なのかは甚だ疑問に感じますね。
キャンペーンの開始後、コロナ感染が急速に全国的な広がりをみせているのを考えると、正直なところ、新型コロナの地方への感染拡大に、このキャンペーンが少なからず影響を及ぼしているのではないかと疑ってしまいます。
効果は限定的で、それでいてコロナ感染に悪影響を及ぼしているとなれば、これは当然見直すべきことではないでしょうか。
私はブログで再三、このキャンペーンについて懐疑的に思っていることについて述べてきましたが、これ自体ではなく、今やることについてのことなんですよね。
急がば回れで、やはり今は感染拡大防止に重きをおくべきだと確信する次第です。
いずれにせよ、感染拡大の中で、このキャンペーンに対する批判は根強く、今後の行方が気になるところですね。
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