関東1都3県の緊急事態宣言解除に疑問と不安

2021年9月21日

昨日、関東1都3県の緊急事態宣言を解除する菅首相の記者会見がありました。
再延長の期限であった21日からの解除を正式に発表したのです。
ところが、なんだか不安と疑問が残るばかりで、やっと解除されたという喜びは全く感じられないのです。

それもそのはず、コロナ感染状況を見ると下げ止まりどころか再び増加傾向が浮き彫りになっているのです。
直近の東京都の感染状況を見ると、前週同期比で8日連続で新規感染者が増えており、300人超の感染が続いているのです。
病床利用率が40%以下に下がってはいるものの、感染者がこのまま増え続けると、あっという間に病床利用率は上昇し、再び医療ひっ迫状態に陥ってしまいます。

このような状況下で緊急事態宣言を解除すると、緊張感の緩みや人の流れも一層高まり感染者は急速に増加するのは必至ではないでしょうか。
とりわけ懸念されるのは、感染力の強い変異株の感染が広まりつつあるだけに、ちょっとの緩みで感染爆発も起こりかねないといっても過言ではないでしょう。

そうであるにもかかわらず、緊急事態宣言を解除した政府の判断には全く理解しがたく疑問と不安がよぎるばかりです。
国民の世論は7割近い人たちが解除に懐疑的なのです。
にもかかわらず、解除に舵を切った政府の意図はなんなのか疑念を抱いてしまいますね。
現状を直視する限り、解除宣言ははっきり言って「お手上げ宣言」であり「敗北宣言」の何物でもないでしょう。
とりもなおさず、もう手の打ちようがないということなんでしょうか。

こうなってみると、そもそも再延長の意味はなんだったのかと思ってしまいますね。
結果的には何も変わらず、返って状況は悪くなっていると言っても過言ではないでしょうか。
緊急事態宣言は解除されたにも関わらず、すでに第4波への危機感と不安が漂っているのはどういうことなんでしょうか。

政府は解除後の対策として5つの柱をもとに提案しているのですが、はたして感染を抑え込むことが出来るのか甚だ疑問ですね。
対策そのものも、はっきり言って目新しいものは何もなく従来のことを繰り返して強調しているとしか思えません。
多くの専門家が警告しているようにと、感染のリバウンドをいかに抑えるかが今後の課題と言えますが、緊急事態宣言中においてもすでに微増傾向にあるのに、解除後にそれ以上の緊張と自粛を要請すること自体が無理なことではないでしょうか。

ワクチン接種への期待が強まっていますが、これも未だ何とも言えない状況にあることも事実のようです。
東京オリンピック・パラリンピックの開催も間近に迫っているだけに不安が高まるばかりですね。
あんまり期待はできないですが、政府や自治体のリーダーシップが何よりも重要なカギとなるでしょう。

いずれにしても、緊急事態宣言の解除が今後どういう事態を招くのか不安と憂慮の念を禁じ得ないですね。

 

にほんブログ村 その他生活ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他生活ブログ 一般教養へ
にほんブログ村

Follow me!