「対岸の火事」ではない欧州でのコロナ感染再拡大
周知のように、フランスやスペインなど欧州各国で新型コロナ感染爆発の第2波が起きています。
フランスでは10月に入って、1日の感染者数が2万7千人に達し、連日100人以上が亡くなっているようです。
このような状況に対応して、先日の17日からパリをはじめ9都市圏で夜間の外出を禁止するなど、緊急事態宣言に踏み切りました。
3月以来のことです。
英国では17日から、ロンドンなどで同居する人以外と屋内で会うことを禁止することにしました。
スペインやオランダでもレストランやバーなどを閉鎖する措置が取られました。
いずれの国も春の流行期の第1波の時よりも、1日の感染者数が大きく増えているのです。
コロナ感染を収束できないまま、経済の復興を優先し行動規制を大幅に緩めた結果だと言われています。
つまり、新型コロナの感染拡大により経済が疲弊するなか、感染拡大を防ぎきれずに経済復興へ向けて舵を切ることにより、感染が再拡大するといった悪循環に陥っているのです。そして結果的に、また経済が打撃を受けるといった最悪の事態が危ぶまれているのです。
すでに観光業や飲食業などの閉店や休業が増え、失業者が再び急増しているようです。
このような欧州での事態を、決して「対岸の火事」のように見てはならないでしょう。
今、日本では経済復興に向けて「Go Toキャンペーン」など経済優先への舵を取られていますが、一方では東京都をはじめコロナ感染者の増加は、依然予断を許さない警戒レベルにあります。
決して収束したとは言えない厳しい状況にあるには間違いないでしょう。
ところが、連日のように東京都では100人越えの感染者が出たと報道されても、なんとなく以前のような緊張感、危機感が社会全体的に薄れているように思えるのです。
そう思うのは私だけではないないでしょう。
いずれにしても、今現在欧州で起こっている現実を決して他人ごとのように軽視することは出来ないと思いますね。
欧州での感染状況を注視しながら、今後起こりえるコロナ感染「第3波」に備え万全な体制を整えておくべきでしょう。
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