ピークを超えた?コロナ感染「第2波」

2020年9月19日

報道されているように、直近の新規コロナ感染者は8月7日の1,605人をピークに減少傾向を示していますね。
8月22日以降の5日間は1,000人を割っています。グラフ上でみると、右下がりの傾向が確認できます。
これは、「第2波」のコロナ感染もいよいよピークを超えたと見ていいのでしょうか。

現状を見ると、必ずしもそうとは断言できないようですよ。

新型コロナ感染対策の政府の分科会によると、感染状況を4つのステージに分けて各ステージごとの指標を出しています。
それによると、ステージ1は感染者の散発的発生、ステージ2は感染者の漸増、ステージ3は感染者の急増、ステージ4は爆発的な感染拡大としています。

そして、それらの指標として①病床のひっ迫具合、②10万人あたりの療養者数、③PCR検査の陽性率、④15万人あたりの新規報告者数、⑤直近一週間と先週一週間の比較、⑥感染経路不明の割合など、6つの指標を提示しています。

これらの指標にもとづき、現段階をステージ2と判断しており、ステージ3とステージ4の指標に応じて感染状況を判断すべきだとしているのです。

例えば、ステージ3の場合は、①最大確保病床数の占有率が20%以上、②15人以上、③10%以上、④15人以上、⑤1を超える、⑥50%以上と定めています。

これらの指標にもとづいて見ると、8月20日現在、47都道府県でレベル3に該当する各指標は以下のようになります。
①15(31.9%)、②5(10.6%)、③5(10.6%)、④1(2.1%)、⑤21(44.7%)、
⑥15(31.9%)

このようにみると、直近一週間と先週一週間の比率を表す指標(⑥)は、5割近い都道府県でレベル3に達しており、病床のひっ迫具合(①)と感染経路不明の割合(⑥)は3割を超えているのです。

ちなみに、沖縄県は6つの指標のうち、3つの指標がレベル4、2つの指標がレベル3に達しています。
県独自の緊急事態宣言を発出している理由がわかりますよね。

いずれにしても、感染者の数が一時的に減ったことだけを見て判断するのは早計だと言わざるを得ません。
重症者が増えてきていることも踏まえて考えると、慎重に判断すべきではないでしょうか。

現状を新型コロナ感染「第2波」とするならば、今が大きなやま場にさしかかっていることは間違いないでしょう。
引き続き危機感をもって、緩みなく感染防止に励むべきではないでしょうか。

 

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