消費税増税、その後

2019年12月19日

 周知のように消費税が10%に引き上げられて2ヶ月半がたちました。
買い物をすると、8%と10%の違いを実感しますね。計算しやすくはなりましたが、やはり負担を感じますね。
たかが2%、されど2%ですね。
節約志向が強まり財布のひもが固くなるのもよくわかるような気がします。

 社会全体でみると、そのような傾向が徐々にはっきりとあらわれてきているようですね。
総務省が発表した10月の家計調査によると、10月の消費支出(二人以上の世帯)は前年同月比で
5.1%の大幅な落ち込みになったそうです。これは、2014年4月の増税の時(マイナス4.6%)よりも上回る落ち込みで、明らかに増税前の駆け込み需要の反動が主な原因だと思います。
勿論、大型台風などの自然災害が相次いだことも作用しているとは間違いないと考えられますが
なんといっても、前回と同様、増税によるものとみて間違いないと思いますね。

 小売店の売り上げを見ても前回が4.3%のマイナスに対して、今回の10月は7.1のマイナス。
前回の教訓をふまえ、政府は反動減をおさえ、増税による所得減を補うために、軽減税率やキャッシュレス決済へのポイント還元などの対策をとってはいるんでうが、その効果が疑わしいですね。

 先日、内閣府による今年の7~9期の国内総生産の2次速報が公表されましたが、それによると、実質で前期比0.4%増、年率換算で1.8%増と1次速報から大きく上方修正されましたが、消費税増税後の10~12月期は大幅な落ち込みが予想されると言われています。
専門家によると、年率2%~5%ほどの落ち込みがありえるとのことです。
場合によっては、今年度の成長率がマイナスになりかねないと懸念されているのです。

ちなみに、前回の2014年度は、GDP成長率が0.3%に落ち込みました。
そういう意味では、今回の増税により成長率が再びマイナスに落ち込み景気への影響が大変憂慮
されますね。
いずれにしても、景気が本格的に後退しかねず、先行きに注目が集まりそうですよね。

たかが2%、されど2%の増税。
景気の先行きも心配ですし、家計に重くのしかかることは間違いないでしょうね。

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Posted by apurokun